一眼レフを持つ人急増中!
最近、インスタグラムをはじめとするSNSで写真ブームがあり、より本格的な写真を撮ってみたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
おしゃれに撮りたい、子どもの写真をキレイに撮りたい…など目的はさまざまですよね。
でも、いざ一眼レフに挑戦してみようと手にとってみても、いまいち使い方が分からないという人も多いと思います。
ここでは、まずは持ち方から基本的な撮影の仕方までを分かりやすく説明していきます◎
一眼レフカメラを持つ時の姿勢
一眼レフカメラを持つ時は、シャッターのある方のフチ(右側)を右手で持ち、レンズの下に左手を添えます。
右手は主にカメラの操作を行います。
- シャッター
- 撮影モード設定
- シャッタースピード設定
- 絞り設定
- ホワイトバランス
- ISO感度
- タイマー
など
左手は主にレンズの操作を行います。
- ピントの調整(マニュアル時のみ)
- レンズのズームイン(ズームインレンズ時のみ)
など
一度に全ての操作を覚えるのは難しいので、まずは全てオート(全自動)で写真を撮ってみましょう◎
まずはAUTO(オート)全自動モードで200枚
一眼レフを持つのはまったくの初めてという人は、まずはオートモードで一眼レフの感覚を覚えましょう◎
いきなりたくさんの設定を覚えるよりも、まずは一眼レフで安定して撮れるようになるまで練習するのがコツ。
例えばピント。
被写体へのピントの合わせ方は結構コツがいるんです。
特に手前に物が置いてある場合は、一度手前のものをフレームアウトさせて奥にピントを合わせた状態で構図を作るのがコツ。
もちろん練習量は多ければ多いほど、より一眼レフの使い方を知ることができます。
200枚と言わずより多くの枚数を、色々な構図や光の加減の元で撮ってみてください◎
一眼レフでやってみたいことができたなら
オートで撮っていくと、もっとこう撮りたい、もう少し色味を変化させたい、などさまざまな「やってみたいこと」が出てくるはず。
もっとこうしたい…!と思いだしたら次の段階。
やりたいことに合わせて、設定を覚えていきましょう!
色合いや明るさをキレイに設定したい!プログラム編
やっぱり、オートモードの明るさだとキレイに白が表現できなかったりと、自分で設定した時とオートモードで撮影した時はまったく仕上がりも違ってきます。
カメラの設定の仕方をまず覚えたい人にもおすすめなのが、プログラムAEモード。
とりあえず、色をキレイに出したいけど細々設定する暇がない!という時にも使えます。
例えば屋外での撮影時、天気が曇りで適度な明るさがない時にはオートで撮ると白が綺麗に出ずに、かなりどんよりした色合いに。
でもカラーと光の度合いを設定するだけでとっても綺麗な写真に仕上がるんです!
光の度合いを調整するISO感度
使っているカメラにもよりますが、ほとんどのカメラに「ISO」と書かれたボタンが存在するはず。
そんなISO感度は、カメラが捉える光の加減を調整することができます。
それだけでは実際にどんなことができるのかわかりませんよね。
カメラが光を捉えることで、具体的にどういうことが起きるのかを説明します。
ここでは「カメラが光を捉える度合い=感度」となります。
感度が高いほど鮮やかで明るい写真に、逆に感度が低いとくすんだ暗い写真になります。
ISO感度はISO100、200、800、1600、3200とあり(カメラによる)、数字が増えるにつれて感度も高くなります。
じゃあ感度を高くすればいいのでは?
と思いがちになりますが、実は感度を上げればあげるだけ画質が粗くなってしまいます。
今は性能がよくなって感度の上限が12800くらいのものまでありますが、やはり画質をキープするなら1600までを上限に撮影するのがおすすめです。
写真の色味を調整するホワイトバランス
ホワイトバランスでは、設定によって写真の色味を調整することができます。
空がどんよりとした曇りの時は少し赤みを差すと綺麗な色合いになったり、逆に赤みの多い写真には青みを加えたり。
そんな色みの設定が出来る部分になります。
今回はその中でもよく使う、初心者でも使いやすい設定を紹介します。
始めはオートモードでOK。
場面に応じて適当な色味を設定してくれます。
太陽光モードは、太陽光のもとで撮影する時に使用します。
色味の基準点をココに置いておくとOK。
日陰での撮影を太陽光モードで行うと、かなり青みが増した写真になってしまいます。
そこで日陰モードにすることで、太陽光モードと同じくらいの色味を演出することができます。
くもりや夕焼け空など、太陽光モードで撮影すると若干青みが差す場合にくもりモードを使います。
そうすることで太陽光モードと同じくらいの色味を演出することができます。
赤みが増す白熱電球の下で撮影する際に、白熱電球モードで撮影すると太陽光モードと同じくらいの色味を演出することができます。
白色蛍光灯の下では緑味や青みが増しやすくなります。
特にポートレートを白色蛍光灯の下で撮影する時は、肌が若干緑よりの色合いになるので、白色蛍光灯モードに設定して撮影すると◎
躍動感のある写真を撮りたい!シャッタースピード編
オートモードだと、単調的な写真が多くなってきますよね。
それは、写真に躍動感がないからかも。
特にオートモードはほとんどぶれないように自動的に設定されます。
ちょっとブレ方を変えるだけでかなり躍動感や写真のイメージはガラリと変わってきます。
そんなブレ方を調整するのが「シャッタースピード」という部分。
カメラでは、まずモード設定の部分で「S」または「TV」というモードに設定します。
この「S」または「TV」では、シャッターの速度、ISO感度、ホワイトバランスを調整できます。
シャッタースピードって何?
シャッタースピードとは、その名の通りシャッターを切るスピードのこと。
具体的に説明すると、撮影ボタンを推した瞬間シャッターは開きます。
シャッターが開いている間全ての映像をカメラは写し、時間がくるとシャッターが閉じます。
このシャッターが開いてから閉じるまでの時間が「シャッタースピード」なんです!
シャッタースピード(撮影ボタンを推してからシャッターが降りるまで)が速いほど被写体はブレにくく、シャッタースピードが遅いほど被写体はブレやすくなります。
シャッタースピードの表記の仕方
シャッタースピードは主に1秒を基準とします。
1秒分の〇〇=1/〇〇という表記の仕方となっており、もちろん〇〇の数が大きくなるにつれ、シャッタースピードは速くなります。
例えば移動中の車を撮影する時、シャッタースピードが1/50だとブレてしまう車も、1/1000で撮ると、まったく動いていないように鮮明に撮ることができます。
この写真を参考にすると、電車をブレるように撮ることで電車のスピード感を表しています。
逆に人の動きはブレないように設定しています。
このような絶妙にシャッタースピードを調整することで、写真に抑揚をつけることができますよね!
また、流し撮りという撮影方法もあります。
上の写真を例にあげると、電車のスピードに合わせてカメラを動かしながらシャッターを押すことで、電車をくっきりと見せてホーム側にブレ感を出すことも出来るんです◎
これだとまた表情が変わるので、さまざまな撮り方にチャレンジしてみてください!
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遠くをぼかして被写体をくっきりと写したい!絞り編
特に人物や花など、全体を撮るのではなく特定の被写体を撮りたい時に、周りをぼかして被写体をくっきりとみせることができないかなと思う人も多いのではないでしょうか。
つまりどういうこと?
と思う人はコチラの写真を参考にしてみてください◎
手前がくっきりとみえて、奥の方がぼやっとしているようにみえませんか?
撮影の場合にもよりますが、被写体をはっきりさせたい時やより印象的に写したい時に、カメラの設定を使ってぼかすことができます。
そんなぼかす度合いを設定出来るのが「絞り」なんです!
カメラでは、撮影モードを「A」か「Av」に合わせて絞り優先でまずは撮影の練習をしてみましょう◎
ちなみに絞り優先モードは絞り値の他にISO感度とホワイトバランスを自分で設定することができます。
レンズを開く、絞るってどういう意味?
絞りというのは、レンズをどれだけ絞るか、逆に開くかを数値で表したもの。
レンズを開くほど背景をぼかすことができます。
ちなみに、レンズを開けば開くほどピンポイントでピントを合わせるのが難しくなります。
撮影中は気づかず、改めて写真を見たら全部ピントがあってなくて泣く泣く…なんてこともあるあるネタ。
絞りを開く時は、しっかりとピントにも気を使って撮るのがポイントです◎
絞り値の表記の仕方
単位は「F」を使います。
絞り値=F値のことなので、もしF値を~と言われたら絞りのことだ!と覚えて置くとOK。
さらにややこしくなるのが数字。
F値の数値が大きくなるほど絞りがきつくなります。
逆に開くとF値は数値が小さくなります。
数字が大きいのに絞っていたり、絞るとなんかぼけそう!と考える人が多いのか、結構混乱して間違って覚えている人も多いので注意しましょう!
それから、絞りの設定が出来るようになると、絞りを開けばいい写真が撮れる!と思い込んで背景がぼけた写真しか撮らなくなる人もいます。
しかし、ぼかしも時と場合によります。
上の写真の様に、多くの鹿が周りにいることを伝えつつその鹿達含めての構図のバランスが良い時は無理にぼかす必要はありません。
大体ポートレートを撮る時は、F8~4くらいが無難です。
全てを自分なりに設定をしたい!マニュアル編
絞り値 | F16 | F11 | F8 | F5.6 | F4 | F2.8 | F2 | F1.4 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シャッタースピード | 1/15 | 1/30 | 1/60 | 1/125 | 1/250 | 1/500 | 1/1000 | 1/2000 |
実はシャッタースピードと絞り値をの関係を把握しておけば、適正露出(明るさ)の写真に仕上がります。
まずこれを踏まえつつ、ある程度絞りとシャッタースピードの関係が把握できたら本格的にマニュアルモードで自分なりの写真を撮ってみると◎
撮影モードは「M」のところに合わせて設定していきます。
最初は画面が暗くなりすぎたり、なかなか思い通りにならないかもしれませんが一番カメラの上達が早くなるのはマニュアルモード縛りでの撮影。
ぜひ挑戦してみてください!
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技術はほとんどカメラが持っている
フィルムの時代と違って、今は殆どカメラが技術的なことをしてくれる便利な時代となっています。
要するに、撮る側の技術はいらなくなってきているんです。
逆を言えば、カメラの使い方を把握するだけでキレイで上手な写真は、誰にでも撮ることができるようになってきているということ。
だからこそ、写真を撮る人に求められているのは”センス”。
ここではそこまで便利になってしまった最新カメラのすごい機能を紹介します!
これは製品によって異なる特長でもあるので、全てのカメラで使えるとは限りません。
写すだけじゃない!イマドキカメラ
スマホとカメラがつながる時代に
Canon kiss X9
kissシリーズのX9ではついにカメラとスマホがつながるようになりました。
これはかなり便利。
今まで一度PCに送り込んでたり、Bluetoothつきのホットシューを買ったりと結構な手間がありました。
撮ったばかりの綺麗な写真をすぐにスマホで見れるのは本当にありがたいですよね♡
しかもkissシリーズは主婦層や趣味でカメラを使う人に向いているので、この機能はベストなのではないでしょうか。
その他にも、BluetoothやWi-Fiを使った連携は各ブランドも取り入れているようですよ◎
撮影後にピントを設定できる
ルミックスのデジタルカメラ『G7』『GX8』『FZ300』ではなんとフォーカスを撮影したあとにセレクトできるんです!
ピントって結構昔は技術力がいりましたが、AFだけじゃなくもう今の時代、ピントでの撮影の失敗なんて起こりえなくなるのかもしれません。
繊細なポイントでの撮影はかなりピントを合わせるのが難しく、失敗しやすいところ。
そんな時でも、フォーカスセレクトを使えば仕事もスムーズになりそうですよね。
夜撮影が美しすぎる
ニコンといえば、色を出来るだけ忠実に写してくれることはかなり有名ですが、実は画質もとても綺麗なんです。
最新のD7500で撮影されたこの写真、なんとISO感度1600でこの画質の良さ、素晴らしいですよね◎
一昔前の、それこそキャノンのkiss X2も当時ではかなり優秀でしたが、1600まで感度をあげるとかなり画像が乱れていました。
引用:©www.sony.jp
さらにこちらソニーのα7Rで撮影された写真。
こちらは感度6400。
それでいてこの美しさは驚きです。
以前は感度1600とかでしかなかった時代と比べてしまうと、高感度であらさを感じさせない写真が撮れる技術力は素晴らしいですよね。
ハイレベルな動画をアマチュアでもこなせる
引用:©www.sony.jp
今の時代、カメラは写真だけでなく動画もメインとして使われるようになってきます。
特にソニーやルミックスは動画に強いカメラを出しており、今や4K以上の画質を誇るものもあります。
しかも最新のものだと、なんとPCに移して専用ソフトで編集することなく、カット編集が出来るんです!
カメラ一台で撮影から編集まで一気にこなせるものも近い将来、夢ではないかもしれませんよ◎
より自分の納得出来る写真を撮るには
よく、「写真を上達するにはどうすればいいの?」と聞かれますが撮る枚数によってかなり上達具合は違ってきます。
ほんの数枚撮っただけで上手く撮れない→人に聞く、のではなかなか上達しません。
特にデジタルカメラは何枚も写真が撮れて練習できるという点があります。
たくさん撮影して、どうやったら上手く撮れるかぜひ自分で模索してみてください◎
ある程度基礎的なことができるようになってきたら、それぞれのカメラでできることを確認してみましょう♡
そのまま撮り続けても良いんですが、便利機能があるならそれに頼ってみてもOK。
趣味程度で続けたいなら先程紹介した、カメラの便利機能を最初から駆使してもいいと思います。
しかし、本気でカメラを上達させたいと考えているなら、本当はフィルムカメラから入った方がかなり上達します。
といっても、今フィルムカメラはほとんど流出していませんよね。
そんな時は縛り撮影をしてみるのをおすすめします。
マニュアル縛り撮影などモード縛りや、単焦点レンズ縛り撮影など…。
どんな状況にも対応出来るようになったり、被写体に対してどのモードで撮影すればいいかがだんだん分かるようになってきますよ◎